コンプの使い方 スネアにかけてみる


以前コンプのパラメーターの説明をしましたが、今回は実際に録音したスネアに使い、その効果と実際のパラメーターを検証してみましょう。

コンプレッサーの基本

コンプレッサーの基本的な使い方は、大きな音を小さくするというのが基本的な使い方ですが、使い方によっては、

アタックを強調する、全体の音圧をあげるなど、積極的に音色をいじることができます。

コンプレッサーの使い方1 音量を揃える

まずは、用意した録ったままのスネアの音を聴いてみてください。

ロック系の音で、叩き方にムラがあるように聞こえますね。
まずは、音量のピークを揃えるために、薄くコンプをかけてみましょう。

スクリーンショット 2016-06-29 13.59.57

音量を揃えるためには、最初のアタック音を削らなければいけないので、アタックタイムをかなり早く設定しています(1.msec)。

スレッショルドは最大で-5db程度リダクションする程度にかけました。

アタックタイムを早めにして、がっつりスレッショルドを下げるとこもった音になるので、音圧を揃える目的で使う場合はどこまでこもった感じが許せるかを頭に入れながらやってください。

波形はこのようになりました。

スクリーンショット 2016-06-29 13.53.13上段が元の音で、下がコンプをかけたものの波形です。

あまり見た目の変化はありませんが、若干レベル差が解消されています。

こうして、ピークを揃えれば、ノーマライズをかけた時に全体の音量が持ち上がるので、音圧が上がります。

コンプレッサーの使い方2 アタックを強調する

音量がある程度揃ったら、次は音色をいじる使い方をしてみましょう。

コンプレッサーを使えば、

こもった音にする→アタックを削る
アタックを強調する→アタックを遅めにして余韻を短くする

という音作りができます。 こもった音にするには、先ほどのようにアタックタイムを短めにして、アタックの音を削ってやればよいです。 逆にアタックの音を強調するには、アタックタイムを遅めに設定し、余韻を削ればより強調されます。

実際に先ほど音量を揃えた音に、もう一回アタックを強調できるようパラメーターを変更したコンプをかけたのがこちらです。

今回使ったパラメーターはこのような感じです。

スクリーンショット 2016-06-29 14.54.14

 

レシオは3:1程度 アタックを25msec リリースを100msec程度にしました。

よく間違えがちコンプのアタックタイムは実は、コンプが効き始めるまでの時間ではなく、設定したRATIOまで達する時間です。

それを頭にいれてアタックタイムは設定しましょう。

実際にコンプを通した波形はこのようになります。

スクリーンショット 2016-06-29 14.57.58余韻のところの波形が小さくなっているのがわかるでしょうか?

ちなみに20msecは下の画像のルーラーの位置なのですが、20msecに達する前に減衰が始まっているのがわかるとおもいます。

これが、コンプがレシオに達する前に効き始めている証拠です。

スクリーンショット 2016-06-29 14.58.12

今回のように2回にわけてコンプを通すのは、宅録でも使えるテクニックです。